雑誌『史潮』を発行する歴史学会のブログ。本誌では随時投稿を受け付けます。詳しくは下記カテゴリ内「投稿規定」へ。
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カテゴリ:歴史学会大会・総会( 28 )

歴史学会 第43回大会 自由論題報告募集のお知らせ

歴史学会の第43回大会および総会は、2018年12月2日(日)に開催されることが決定されました。会場は、明治大学駿河台キャンパスとなります(詳細は、後日お知らせいたします)。

大会では例年通り、午前中に自由論題報告のセッションを行います。つきましては、会員の皆さまの自由論題報告を募集いたします。報告をご希望の方は、2018年8月末日までに、rekigaku*yahoo.co.jp宛(*は@に変えてください)に、メールにてお申し込みください。お申し込みメールには、

・氏名
・所属
・報告タイトル
・報告要旨(最大400字程度)

を記載してください。後日、採否のご連絡をいたします。なお、非会員の方は、報告申し込みの際に歴史学会への入会の申し込みも行なってください。

当日は、報告20分程度、質疑10分程度を予定しております。
なお、万が一申込者多数の場合には、ご希望に添うことができない場合もありますので、ご了承ください。

歴史学会事務局

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by rekigaku | 2018-07-03 15:11 | 歴史学会大会・総会

歴史学会 第43回年次大会のお知らせ

歴史学会第43回年次大会は、2018年12月2日(日)、明治大学駿河台キャンパス・アカデミーコモン309B教室にて開催されます。

午前は自由論第報告、午後はシンポジウム「偉大な君主を創り出す:現代史における集合的記憶のポリティクス」の予定です。

1.シンポジウム「偉大な君主を創り出す:現代史における集合的記憶のポリティクス」

企画趣旨

 過去に関する歴史的記憶は、世界中で長らく政治的な論争の的になっている。サンフランシスコに建立された慰安婦像をめぐる論争や、南北戦争期の南部連合旗や南軍指導者の記念碑をめぐる暴力的衝突がメディアを騒がせ、日本政府が推進する「近代化遺産」や「明治150年」記念事業は、明治維新を輝かしい近代化の始まりとして記憶するべきか否かをめぐる論争を喚起している。韓国では文在寅政権が慰安婦問題だけでなく済州四・三事件や光州事件など戦後の軍政下の記憶の再検証にも着手しつつある。ドナルド・トランプ米大統領が2016年選挙中に掲げたスローガン「アメリカを再び偉大に」は、1950年代をアメリカの黄金時代とする記憶に依拠している。過去の集合的記憶をめぐる論争の事例は枚挙に暇がない。そしてこのような論争のたびに、ある特定の記憶の「正しさ」を史実に照らし合わせて検証する作業が盛んになる。
 歴史的事実の有無を丁寧に検証し、歴史認識に関する虚偽を正していくことは、歴史学の重要な役割である。だが、事実関係を確定することと同時に重要なことは、ある状況において、特定の歴史の記憶を真実として流布させ、そして受容することは、記憶を担う当事者たちとかれらをとりまく状況にとって、いかなる意味をもたらすことになるのか、という問いである。記憶と忘却は、単なる過去の事実の現在における存在ないし不在である以上に、過去の事実の取捨選択と解釈に基づく物語の構築を通じて現在に意味を付与する、積極的な行為である。ある記憶を培うことを通じて、その記憶を共有する集団が創出され、ある種の社会のあり方や権力関係を正当化し、そして他の社会のあり方や権力の正当性を疑問に付す。したがって、記憶が何を生み出し、何を否定したのかを、その記憶が構築され流通し受容された場の歴史的文脈に即して分析することが、歴史の記憶をめぐる闘争の意味を把握するためには不可欠の作業となる。
 本シンポジウムでは、権力によって創出される記憶という側面と同時に、記憶の構築が権力を創出するという集合的記憶の機能に着目する。特に現代史のなかで「遠い過去」に属する君主の治世や業績に関する集合的記憶を創出する行為が、その記憶を生み出した時代と人びとにとっていかなる政治的役割を果たしたのかを検証する。「遠い過去」の君主がその数百年後、数千年後の政治に直接参加することはありえない。だが、古の君主をいかに語り記憶するかということは、非政治的行為ではありえない。古の君主を称え、記念することを通じて生み出される集合的記憶が現代史を規定していくと同時に、現代史における権力のあり方の展開が「遠い過去」の君主の語り方を形作っていく、その相互関係に着目することが求められる。
 過去の統治者をめぐる特定の記憶が構築されていくとき、そこに不可分に絡みつく政治性と権力の働きを捉えることは、たとえ君主制ではない、あるいは君主が実質的な権限を有しない社会にとっても、権力と統治という争点から自由ではあり得ないがゆえに、必ずや有益な知見をもたらしてくれるだろう。今上天皇の退位と新天皇の即位を間近に控えた今日の日本において、戦後の「象徴天皇制」下における天皇の記憶の政治的意味をあらためて考える上でも、歴史的な視座は欠かせないはずである。
 これまで歴史学会は、第41回年次大会で「植民地と大学」、第42回年次大会で「宗教」を扱い、歴史における権力のあり方をめぐる問いに取り組んできた。植民地支配を展開する上で高等教育機関が果たした役割や、宗教対立が発生する過程にいかなる政治的・社会的・経済的な権力関係の変容が影響を及ぼしていたのかを論じてきた。ある特定の体制、すなわち特定の権力関係のあり方が動揺・変容・安定するとき、大学や宗教がいかなる役割を果たし、またいかに変容していったのかを、これまで検討してきた。
 第43回年次大会では、この権力関係の歴史的展開と密接な相互関係をもつものとしての集合的記憶の問題を扱う。前回・前々回のシンポジウムと合わせて、歴史における権力関係の変遷を多角的に考察するうえで、重要な作業であるといえる。

報告者(敬称略)

 千葉慶(明治大学ほか)
 田中剛(帝京大学)
 福山佑子(早稲田大学)

2.月例会のお知らせ

 シンポジウム登壇者に事前報告をいただく月例会を、以下の日程で明治大学駿河台キャンパスにて開催する予定です(正式な会場は歴史学会公式ブログにて後日お知らせいたします)。奮ってご参加ください。

 田中剛氏2018年9月28日(金)午後7時〜
 福山佑子氏2018年9月29日(土)午後2時〜
 千葉慶氏2018年10月20日(土)午後2時〜


歴史学会事務局
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by rekigaku | 2018-07-03 14:08 | 歴史学会大会・総会

歴史学会第42回大会・総会のポスターができました

歴史学会第42回大会・総会のポスターができました。

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ふるってご参加くださいませ。





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by rekigaku | 2017-11-11 16:37 | 歴史学会大会・総会

歴史学会第42回大会

歴史学会 42回大会・総会

日時| 2017123日(日) 10:3017:30(受付開始 10:00

会場| 明治大学駿河台キャンパス

    グローバルフロント1 グローバルホール

(アクセスマップはこちら;キャンパスマップはこちら

会場費| 一般 500  学生(院生以下) 無料

プログラム|

≪自由論題報告≫ 10:3011:40

10:3011:00 田中 浩司(函館大学)

 「室町・戦国期の京都の金融の実態と徳政令」

11:1011:40 髙木 まどか(成城大学)

 「遊郭で捕縛された「穢多」「非人」「無宿」——『犯科帳』を主として」

≪総  会≫    11:4012:10

≪シンポジウム≫ 13:0017:30  

宗教的「他者」化と共存のポリティクス

13:1014:00 辻 明日香(川村学園女子大学) 「十字軍と中東のキリスト教徒」

14:0014:50 曽根原 理(東北大学) 「東照宮祭祀から見る日本近世宗教」

15:0015:50 土肥 歩(東京大学・明治学院大学)

「民国初年の「偶像破壊」をめぐって——鍾栄光と陳景華」

15:5016:10 川﨑 亜紀子(東海大学):コメント

16:1017:30 ディスカッション

≪懇親会≫ 18:0020:00

会場:アカデミーコモン1 カフェ・パンセ  会費:4,500

非会員の方で懇親会へ参加される場合は歴史学会事務局への事前予約をお願いしますrekigaku*yahoo.co.jp〕 (*は@に変えてください)会費は当日大会・総会の受付にてお支払い下さい


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by rekigaku | 2017-11-11 16:32 | 歴史学会大会・総会

歴史学会 第42回大会 自由論題報告募集のお知らせ

 歴史学会の第42回大会および総会は、2017年12月3日(日)に開催されることが決定されました。会場は、明治大学駿河台キャンパスとなります(詳細は、後日お知らせいたします)。午後に行われるシンポジウムのテーマは「宗教的『他者』化と共存のポリティクス(仮)」となっております。


 第42回大会では例年通り、午前中に自由論第報告のセッションを行います。
会員の方の自由論第報告を募集いたします。形式としては、報告20分程度、質疑10分程度を予定しております。報告をご希望の方は、2017年9月14日(木)までに電子メールにてrekigaku*yahoo.co.jp宛(*は@に変えてください)に申し込みください。お申し込みのメールには、
  ・氏名
  ・所属
  ・報告タイトル
  ・報告要旨(最大400字程度)
を記載してください。後日、採否のご連絡をいたします。万が一申込者多数の場合には、ご希望に添うことができない場合もありますので、ご了承ください。
 また、非会員の方は、報告申し込みの際に、入会の申し込みも行ってください。
 皆様のご応募をお待ちして申し上げております。
                                           歴史学会事務局



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by rekigaku | 2017-07-17 12:08 | 歴史学会大会・総会

歴史学会第41回大会・総会のポスタ―ができました

歴史学会第41回大会・総会のポスターが出来ました。
 
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ふるってご参加くださいませ。
 
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by rekigaku | 2016-11-20 17:48 | 歴史学会大会・総会

歴史学会第41回大会・総会

歴史学会第41回大会・総会
 
歴史学会第41回大会

日時:2016年12月4日(日)10時~17時30分
場所:明治大学駿河台キャンパスグローバルフロント1階グローバルホール
 (アクセスマップはこちら;キャンパスマップはこちら
会場費:一般500円 学生(院生以下)無料

《自由論題報告》10:00 ~ 11:30
10:00 ~ 10:30 見城光威 氏(前駒澤大学・宜蘭大学)
  「後晋石敬瑭政権考略 ─宋王朝成立過程史─」
10:30 ~ 11:00 五味知子 氏(慶應義塾大学)
  「清代の告示文にみる庶民生活と地方官」
11:00 ~ 11:30 松岡昌和 氏(一橋大学)
  「メディア・イベントとしての日本語普及
    ─日本占領下シンガポールにおけるメディア文化政策と日本化教育─」

《総会》11:30 ~ 12:00

《シンポジウム》13:00 ~ 17:30 植民地帝国と「大学」
13:00 ~ 13:10 趣旨説明
13:10 ~ 14:00 出島有紀子 氏(桜美林大学)
  「ヴィクトリア朝英国と英領インドの女子医学教育」
14:00 ~ 14:50 広中一成 氏(愛知大学)
  「東亜同文書院の学校運営の実像
    ─ふたつの学生ストライキ事件から─」
14:50 ~ 15:00 休憩
15:00 ~ 15:50 通堂あゆみ 氏(武蔵高校)
  「京城帝国大学医学部専攻生制度からみる医師資格者の帝国内移動」
15:50 ~ 16:10 岡田泰平 氏(静岡大学):コメント
16:10 ~ 17:30 ディスカッション

《懇親会》18:00 ~ 20:00
会場:アカデミーコモン1階 カフェ・パンセ
会費:4,500円
  *御参加される方は事務局への事前予約及び当日受付にてお支払い願います
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by rekigaku | 2016-11-17 02:59 | 歴史学会大会・総会

歴史学会第41回大会・総会のご案内

歴史学会 第41回大会のご案内


拝啓

秋冷の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。本年も皆様のご協力のもと、大会を開催する運びとなりました。

ご案内申し上げます。

本年、わが学会は発足40周年を迎えました。発足にあたって掲げられた、特定の大学或は研究機関にとらわれない研究活動を目指すという方針は、現在その貫徹が強く求められております。といいますのは、近年、各大学における文系の研究環境は厳しさを加えつつあり、歴史研究もその実証性とともに、それを生かすべき自由で闊達な創造性をいかに保持していくかが問われているからであります。厳しい研究状況を克服するためにも、大学相互の交流は一層推進されなければなりません。

そもそも大学とそこにおける研究はいかなる歩みをたどってきたのか。その大きな問いに対するアプローチとして、我々は本年度大会時発行『史潮』80号を「「大学」と権力」特集号とする一方、本大会テーマも「植民地帝国と「大学」」とすることにいたしました。近年盛んに進められつつある、植民地支配に関する再検討の機運を承けたものであります。

具体的には、英領インドと英国の医師登録制度、京城帝国大学医学部の専攻制度、上海の東亜同文書院、等を取り上げ、それぞれの研究者を一堂に会し、その研究状況を突き合わせ、新しい研究の方向を模索しようというものであります。

日程は下記のとおりでございます。

つきましては、皆様ご多忙中、万障繰り合わせの上、大会にご出席し、質疑にもご参加いただきたくお願い申し上げる次第であります。またテーマに関心のある方をお誘いいただければ幸いであります。

多くの方々のご参加をお待ちいたしております。

敬具
 
 
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by rekigaku | 2016-11-17 02:44 | 歴史学会大会・総会

歴史学会第40回大会・総会

歴史学会第40回大会

日 時:2015年12月6日(日)10時~18時(受付開始9時30分、詳細別紙)
会 場:明治大学駿河台校舎グローバルフロント1階グロ―バルホール
  (アクセスマップはこちら;キャンパスマップはこちら
会場費:一般 500円、学生(院生以下) 無料

なお、大会前日の12月5日、歴史学会と日本上海史研究会共催のシンポジウムを開催いたします。それは、今年12月刊行予定の『史潮』を踏まえるものであります。併せて皆様のご参加をお誘い申し上げます。
※日本上海史研究会HP:こちら


《自由論題報告》 10:30~11:30
10:30~11:00 佐々木研太氏(二松学舎大学大学院博士後期課程単位取得退学)
  「邢侯??銘文の再検討」
11:00~11:30 門間卓也氏(東京大学大学院総合文化研究科博士課程、日本学術振興会特別研究員DC2)
  「初期ウスタシャ運動の民族イデオロギーにおける「農民主義」への応答-フィリプ・ルカスとミレ・ブダクの言説より」

《総会》 11:30~12:00

《シンポジウム》 12:00~17:30
13:00~13:10 趣旨説明
13:10~14:00 檜皮瑞樹氏(早稲田大学大学史資料センター助教)
  「19世紀のアイヌ・和人関係と主体」
14:00~14:50 南川文里氏(立命館大学国際関係学部准教授)
  「「エスニック・コミュニティ」の描き方-在米日本人社会における多人種性とトランスナショナリズム」
14:50~15:00 休憩
15:00~15:50 大川謙作氏(日本大学文理学部准教授)
  「包摂と排除の政治学ーチベットにおけるインド的なものと中国的なもの」
15:50~16:00 休憩
16:00~17:30 ディスカッション

《懇親会》 18:00~20:00
会場:アカデミーコモン1階 カフェ・パンセ(予定)
会費:4,500円(予定) 
  *当日、受付にてお支払い願います
 
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by rekigaku | 2015-10-30 13:36 | 歴史学会大会・総会

歴史学会第40回大会:シンポジウム趣旨文

マイノリティ史研究における主体性と構造

近年、日本社会におけるマイノリテイへの不寛容が、様々な局面で問題化している。在日韓国・朝鮮人を対象としたヘイトスピーチ、アイヌに対する排斥的な言説、移民に対するゼノフォビア的反応、
LGBTに対する人権侵害、妊娠に関する女性への差別的発言 。さらに、国会議員や地方議員、著名な作家など社会的影響力のある人物によって、排斥や差別がさまざまなかたちで称揚されているということが、問題にいっそう深刻な色を加えている。

例えば「労働移民」受け人れの必要性を指摘した作家は、一方でアパルトヘイト廃止後の南アフリカの住宅状況を否定的に論じて「居住だけは別にした方がいい」と記した。このコラムは内外の批判を浴びたが、それでもなお「リトル東京」や「チャイナ・タウン」を引き合いに出し、強制的隔離政策を支持していない、自発的な居住地の棲み分けは称揚されるべきだと反論した。しかし、「自発」とは、果たしてどのような状態なのであろうか。「強制」の対概念と単純に措定してよいのであろうか。ここに、日寸事問題を超えた歴史的な問いが存在している。

というのも、社会におけるマイノリティ集団を対象とした歴史研究は、長らく「強制」と「自発」を大きな枠組みにしてきた。すなわち、征服・植民地化・支配の構造を解き明かすことによって従属的存在とされる「客体としてのマイノリティ」という視座か、あるいは支配構造に対して抵抗する「主体としてのマイノリティ」という枠組である。

しかしながら、近年の歴史学は、構造と主体の関係について、いずれかに歴史の起動力を還兀せず、より複雑な権力作用のあり方を解明するものとなっている。主体は構造に影響されながら形成されるが、その制約の中で主体は選択・行為し、構造そのものに影響を及ぼし返していく。マイノリティ史研究においても、単純な強制と抵抗の二分法を超え、両者の関係の中に権力の作用を見ることによる新たな地平が切り開かれつつある。

そこで、今年度の歴史学会大会シンポジウムでは、時代・地域の異なるマイノリティ集団を取り上げる。歴史の中でそれらが、社会全体の構造との関係にいかなる影響や制約を受けながら、構造に対して働きかけてきたのか、その結果としていかなる状況が形成されてきたのかを考える。さらにそれらの比較検討を通じて、主体性と構造の関係史における成果や課題を共有したい。

以上の問題意識から、今回は3名の方々に報告をお願いした。

檜皮瑞樹報告では、19世紀のアイヌの訴願・逃亡といった行動や、強制移住への対応を取り上げ、和人との関係のなかでのアイヌの主体的営為を読み込み、客体化されたアイヌ像を改めて問い直す。

南川文里報告では、第二次世界大戦を挟んだ在米日系人社会というエスニック・コミュニティの解体と再編、そして「日系アメリカ人というイメージの編制が、どのようなメカニクスによってなされたかを探る。

大川謙作報告では、20世紀チベットの位置づけをめぐるポリティクスについて、中国とインドとの関係を軸に、「排除」と「包摂」というキーワードを手掛かりに考察する。

歴史学会では、2012年度大会「戦後歴史学とわれわれ」、2013年度「歴史学における図像史料の可能性一版画・広告・ポスター」、そして2014年度「軍隊と社会・民衆」というテーマで近年シンポジウムを積み重ねてきた。戦後歴史学の再検討を経たうえで、「図像史料」「軍事史」そして今回の「主体性・構造」というテーマを設定してきたわけだが、これらは以前から歴史学のなかで議論されてきたテーマであるともいえる。しかし、そのような従前のテーマを見つめ直し、その新たな動向を踏まえつつ、様々な問いを喚起することによって、対象とする時代や分野を横断した問題意識を共有する方策としてきたのである。今回もそのような歴史学会の近年の流れに沿う企画である。多くの方々が参加され、活発な議論となることを期待したい。

歴史学会企画担当
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by rekigaku | 2015-10-30 13:12 | 歴史学会大会・総会