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雑誌『史潮』を発行する歴史学会のブログ。本会の詳細については下記カテゴリ内の「基本情報」へ。
by rekigaku
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2012年5月例会のご案内
下記の通り月例研究会を行います。是非ご参加下さいますよう、お願い申し上げます。

会場:明治大学駿河台校舎リバティタワー8階1081教室
 アクセス・マップ
  http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html 
 キャンパス・マップ
  http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html

日時:2012年5月18日(金) 18:30~(報告時間60分程度,質疑応答30分程度)

報告者:成田龍一氏(日本女子大学人間社会学部教授)
報告タイトル:未定
 (日本近現代史ご専門の成田氏より戦後歴史学についてのご報告をいただきます)
# by rekigaku | 2012-05-07 20:44 | 月例研究会 | Trackback
会長挨拶:2012年4月
暦の上では春となっても例年になく寒い日が続いておりますが、歴史学会の会員の皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。

すでに、多くの会員の皆さまがご存じのことと思いますが、前会長の吉原健一郎先生が、去る3月22日、肺がんのために亡くなられました。通夜に参列したさいに聞いた話では、3月初めには2時間の講演をされたということですから、とつぜんの訃報でした。夜、普段どおりに就寝されてそのまま息をひきとられたということでした。

吉原先生が肺がんであったことは訃報に接してはじめて知ったのですが、先生が若い頃に埃にまみれた古文書の調査にたずさわり、その結果として肺疾患をわずらったことは聞いておりました。歴史学会の大会・総会でおめにかかったさいも、他の人たちよりもゆっくりとしたペースで苦しそうに歩いておられたのが印象に残っています。埃まみれの古文書調査で肺をわずらったという話には、自国史と外国史との位相の違いを感じざるをえませんでした。

吉原先生は、西洋史専攻の私からみれば、すでに多くの著書・論文を書かれていて、学問的にやるべきことはやってしまわれたのではないかと思っていたのですが、これまでの仕事の集大成として「江戸の庶民文化論」を完成させる仕事が残されたようです。成城大学を定年退職してまだ3年しか経っていないのですから、先生御自身もこのライフワークを完成させる時間的余裕があるはずだと思っていたのではないでしょうか。73歳でのご逝去は、まことに残念としかいいようがありません。幸いにも、先生は、成城大学、さらにはその民俗学研究所を中心とする研究・教育活動を通じて多くのお弟子さんを育てられました。それらのお弟子さんが師の意志をつぎ、師のやり残した仕事を完成させてくれることを願って止みません。

2012年4月 歴史学会会長 松浦義弘
# by rekigaku | 2012-04-03 19:20 | 会長挨拶 | Trackback
2012年4月例会のご案内
下記の通り月例研究会を行います。是非ご参加下さいますよう、お願い申し上げます。

会場:明治大学駿河台校舎リバティタワー9階1097教室
 アクセス・マップ
  http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html 
 キャンパス・マップ
  http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html

日時:2012年4月6日(金) 18:30~(報告時間40分程度,質疑応答20分程度)

報告:奥村哲氏(首都大学東京都市教養学部教授)「中国近現代史研究の歩みと課題」(仮題)
# by rekigaku | 2012-03-17 19:59 | 月例研究会 | Trackback
会長挨拶:2012年2月
久方ぶりの大寒波で厳しい寒さがつづいておりますが、歴史学会の会員の皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。

昨年は、春先に東日本大震災とそれにともなう原発事故がおこり、自分の生き方をふりかえらざるをえなかった皆さんも多かったと思います。歴史学会の大会・総会も、あの事故の影響もあって、例年よりも遅く12月4日(日)に明治大学駿河台校舎で開催されたのですが、さいわい無事に終了することができました。「都市の『再開発』の諸相」をテーマとしたシンポジウムは、たいへん充実したものでした。報告とコメントをされた松山恵(日本史)、初田香成(日本建築史)、菊池敏夫(中国史)、羽貝正美(西洋史・都市行政学)の各氏に、心から御礼申し上げます。また、大会・シンポジウムの運営に当たられた理事の皆さん、ご苦労さまでした。

とはいえ、シンポジウムの参加者は相変わらず少なく、その点が残念でなりません。このまま地道な学会活動を継続すべきなのか、それとも多くの参加者が見込めるような大会にすべきなのか。これは、ここ数年の歴史学会の大会・シンポジウムを目の当たりにして、たえず脳裏に去来するジレンマです。昨年の大会直後に、「戦後史学と社会運動史」をテーマとしたシンポジウムに参加したことも、そのジレンマを強めることになりました。このシンポジウムは一私立大学の主催で西洋史に限定されていたにもかかわらず、会場には大勢の人びとが詰めかけていたからです。ここ二,三年、二宮宏之、遅塚忠躬、柴田三千雄の三先生が相次いで亡くなり、わが国の西洋史学の一時代が終わったという思いが共有されていたということなのかもしれません。ともかく、史学史への関心が高まっていると感じました。そんなことがあって、今年度のシンポジウムでは、史学史がらみのテーマでやるのも面白いのではないかと愚考する今日この頃です。

2012年2月 歴史学会会長 松浦義弘 
# by rekigaku | 2012-02-09 07:00 | 会長挨拶 | Trackback
歴史学会と私(3):松浦義弘
会長職を引き受けさせていただいてから、もうかれこれ3年がたつ。その間、いろいろなことがあり、いろいろ感じるところもあった。

事務局の問題もそのひとつである。歴史学会の事務局は、これまでは会長が勤務する大学におかれてきた。しかし私の場合、本務校に事務局をおくことが困難だったため、学外に事務局を求めることになった。幸いにも、阿部猛先生や前理事の浦井祥子さん(徳川林政史研究所研究員)などの尽力のおかげで、2008年6月に同成社の社長と契約を交わし、同社内に事務局を移転することができた。それから今日まで事務作業は、事務局員の奮闘もあってかなり順調だが、問題がすべて解決したわけではない。とりわけ、『史潮』のバックナンバーは前理事の外池昇さん(成城大学文学部教授)の研究室におかせてもらっている状態で、その保管スペースの確保が懸案となっている。

歴史学会の母体である東京教育大学がもはや存在しないという現実が会の運営にとっていかに厳しいかも、しみじみ感じている。ほうっておけば、会員の高齢化とともに会員が減少し、会は衰退に向かわざるをえない(これは財政問題ともむすびついている)。また、私が理事をやっていた時代は、理事のほとんどが東京教育大学出身者であったが、現理事には東京教育大学出身者がひとりもいない。したがって私は、当初から、当会に固有の二つの課題に対処することを運命づけられていたといえる。つまり、新しい会員を恒常的に本会にリクルートすること、そして上の世代と下の世代とを橋渡しすること、がそれである。そのために、本会をながらく担ってこられた先生方に基調講演をやっていただいたり、ブログで本会を紹介する文章を書いたりしてきたが、本会の現状を維持するにとどまっているのが実情である。

そんなわけで、まだまだ課題山積であり、残された任期中に何ができるかを考える日々である。なによりも、本会の活動を会員以外の方にも知っていただくための媒体である会誌の充実やホームページの再開・充実が必要であると考えている。
# by rekigaku | 2011-12-04 08:00 | 歴史学会と私 | Trackback
歴史学会と私(2):松浦義弘
歴史学会の理事を辞めて以後、歴史学会とはながらく淡い関係がつづいた。理事時代に「五十嵐報告にかんするコメント」(『史潮』新33・34合併号)を書いたり、自由論題の報告者であった深草正博(現皇學館大学教授)さんに質問したりしたことはあったが、これまで一度としてきちんとした論文を『史潮』に書いたこともなかった。月例研究会や毎年の大会からもすっかり足が遠のいていた。

そんな状態だったから、前会長の吉原健一郎先生から一度お会いしたいと丁重なお手紙をいただいたときには、どういう意味なのか、まったく想像もできなかった。吉原先生と成城大学の先生の研究室でお会いして、会長職を引き継いでほしいと言われてはじめて、手紙の意味が理解できた次第だった。会長職のお申し出があったとき、自分にその資格があるのか,ずいぶんと悩んだ。私は本学会の母体である東京教育大学の出身でもなかったし、理事を辞めていらい歴史学会とはきわめて淡い関係にとどまっていたからである。しかも、初代の和歌森太郎会長からつづく歴代の会長は研究者として立派な業績を有し、年齢的にも「長老」といってよい年齢で会長職に就いていた。

しかし吉原先生から歴史学会の事情を事細かに聞くうちに、これも何かの縁かと感じたことも確かだった。生まれてはじめて犬を飼って生活が一変してしまったことや、世界的な金融危機の勃発やアメリカ史上初の黒人大統領バラク・オバマの政権が誕生したことなど、自分をとりまく内外に大きな変化があったということもある。なにより、本会より規模の大きな史学会や歴史学研究会は海外研修などを機会に脱会してしまっていたが、歴史学会は、会員でありつづけていた。小規模学会である歴史学会の財政状態が何となく不安だったからである。こうして私は、吉原先生の話に何か因縁めいたものを感じて、数日後には歴史学会の会長職を引き受けていた。
# by rekigaku | 2011-12-03 12:00 | 歴史学会と私 | Trackback
歴史学会と私(1):松浦義弘
1985年5月のある日、古代ローマ史の研究者である後藤篤子さんから頼まれて、月例研究会で報告したことがあった。フランス革命期におこった「九月の虐殺」という民衆による暴力的事件について二週間ほどにわか勉強をして、弘文堂の社屋の一室でつたない報告をしたことを覚えている。たしか、イギリス史の穂積重行先生が会長の時代であり、東洋史の小島淑男先生が質問してくれた。それが、私と歴史学会との出会いであった。それから数年後の1991年、今度もまた後藤篤子さんに誘われて、歴史学会の理事になることを引き受けていた。

そんなわけで、1991年から1996年までの六年間、阿部猛先生と故中村義先生が会長の時代に、おもに企画担当として理事を務めさせていただいた。そんなに長いあいだやっていたとは今では信じられないが、あまり苦にならなかった。まだ若くて、エネルギーがあったということなのかもしれない。しかし同時に,企画担当理事の活動を楽しんでいたことも確かであった。

当時の理事仲間には、西洋史畑だけ名前をあげても、古代ギリシア史の桜井万里子さん、イギリス史の見市雅俊さん、音楽史の上尾信也さん、それに後藤さんと、個性的な理事ばかりで、理事会や月例研究会やその後の飲み会が談論風発の場となり、「祭り」のようだった。「史料再考」をテーマとした大会も、その延長であった。ケルト美術史の鶴岡真弓さん(現多摩美術大学教授)、建築史の五十嵐太郎さん(現東北大学教授)、日本中世史の保立道久さん(現東大史料編纂所教授)、英文学の富山太佳夫さん(現青山学院大学教授)など、現在各分野の第一線で活躍している当時気鋭の研究者と事前の勉強をもとに交渉し、月例研究会や大会での報告をお願いするなど、ずいぶんと勝手に好き放題なことをやっていた。大会も今では信じられないほどの会員や一般人が参加し、盛況だった。今から振り返れば、歴史学会の「黄金時代」であったといえるかもしれない。
# by rekigaku | 2011-12-02 19:43 | 歴史学会と私 | Trackback
『史潮』新70号(2011年11月)
『史潮』新70号(2011年11月)

特集「生業の視座」

【特集論文】
角田奈歩「18世紀後半パリにおける服飾品小売業者の営業活動」

吉田建一郎「中華皮革廠-上海製革業のリーディングカンパリー、一九二〇-一九三二年」

小池淳一「地方都市における万年筆の製造・開発・販売-甲府ブラザー万年筆の場合-」


【書評】
斎藤 泰「踊共二・岩井隆夫編『スイス史研究の新地平-都市・農村・国家』」

【新刊紹介】
平 正人「遅塚忠躬著『フランス革命を生きた「テロリスト」ルカルパンティエの生涯』」

【月例会報告要旨】
羽貝正美/松山恵/初田香成
# by rekigaku | 2011-11-30 12:34 | 雑誌『史潮』 | Trackback
歴史学会第36回大会・総会
歴史学会第36回大会

 日時:2011年12月4日(日)
 場所:明治大学駿河台校舎アカデミーコモン9階309A教室
   (アクセスマップはこちら;キャンパスマップはこちら
 会場費:一般は1,000円,学生(院生以下)は無料

*自由論題報告* 10:00~11:30
10:00~10:30 相川浩昭氏(成城大学民俗学研究所研究員)
          「室町期勧修寺流藤原氏のネットワーク」
10:30~11:00 今井昭彦氏(宗教史家)
          「忠霊塔建設と戦没者慰霊―靖国問題によせて―」          
11:00~11:30 上村敏郎氏(筑波大学人文社会系特任研究員)
          「18世紀末ハプスブルク君主国における出版業の制度的問題
―ウィーン書籍商ヴーヘラーの廃業処理を例にして―」

*総 会* 11:30~12:00

*シンポジウム* 13:00~17:30
テーマ「都市の『再開発』の諸相」

13:00~13:05 趣旨説明
          シンポジウム趣意書はこちら
13:05~13:50 松山恵氏(明治大学文学部専任講師)
          「東京市区改正事業に関する一考察―都市史的観点から―」
13:50~14:35 初田香成氏(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻特任助教)
          「雑居ビルから見る戦後東京の都市再開発―ニュー新橋ビルを主な例に―」
14:35~14:45 休憩
14:45~15:30 菊池敏夫氏(神奈川大学付属高校教諭)
          「租界都市・上海における近代的都市空間の形成―南京路を例に―」
15:30~16:00 羽貝正美氏(東京経済大学現代法学部教授)
          コメント:西洋都市研究および都市行政・政策学の立場から
16:00~16:15 休憩
16:15~17:30 ディスカッション

*懇親会* 18:00~20:00
 会場:アカデミーコモン1階 カフェ・パンセ
 会費:4,000円(予定) 当日、受付にてお支払い願います。 
# by rekigaku | 2011-10-16 10:43 | 歴史学会大会・総会 | Trackback
歴史学会第36回大会:シンポジウム趣意書
2011年度歴史学会第36回大会シンポジウム

テーマ:「都市の『再開発』の諸相」

近代以降の加速化した経済発展,人口増加,および産業構造の高度化にともなう都市人口の著しい増加は,都市における過密化,衛生状態の悪化,交通停滞による商業的機能の低下,景観の悪化など,様々な問題を引き起こすことになった。そうした問題を前にして,多くの都市においては,①都市の拡大(郊外化),②都市の分散化(衛星都市・田園都市計画),③都市中心部の再開発などが,19世紀および20世紀を通じて進展することになる。

今回のシンポジウムにおいては,とくに③の都市中心部における再開発に焦点を当てる。すでにあるものを意図的に破壊し,作り変えるという点で,都市中心部の再開発は極めて困難でまた複雑な事業であり,そこでは自ずと,様々な理念,利害,思惑が交錯することになる。近現代の日本・東洋・西洋における都市中心部の再開発は,どのような主体・担い手のいかなる理念によって,またいかなる利害や思惑の影響を受けて進められたのであろうか。その際,再開発される側の人々はどこまで計画・事業に参画しえたのであろうか。またそこにおける公共性と私的所有の関係は,いかに調整されたのであろうか。そして再開発の結果生まれた新しい都市は,後の都市社会にどのような影響をもたらしたのであろうか。

以上の問いに対し,本シンポジウムでは,近現代の東京の再開発および植民地時代の上海の再開発を専門とする研究者に報告をいただくとともに,近代パリの再開発と都市行政・政策学に造詣の深い専門家からコメントをいただく。それらを通じて,各々の都市や時代における再開発に見られる特徴や共通性を浮き彫りにすることも本シンポジウムの目的としたい。

なお,今回のテーマ設定には東日本大震災とそれからの復興に対する関心が影響をおよぼしている。むろん,ここで取り上げる都市と,大地震および津波によって甚大な被害をこうむり,意図せぬ形で破壊された東北の港湾都市とは環境や状況などで大きな相違がある。しかしその復興が,復興に関わる様々な主体・担い手の錯綜する多様な思いや利害に影響され,またその調整を図りつつ進められている現状を考えるならば,時代や場所や状況を異にしてもなお,ここで取り上げる各都市の再開発と一定の共通性があるように思われる。本シンポジウムが東北の復興を考える際の一助になれば幸いである。


【報告】
・「東京市区改正事業に関する一考察―都市史的観点から―」
松山恵氏(明治大学文学部専任講師)

・「雑居ビルから見る戦後東京の都市再開発―ニュー新橋ビルを主な例に―」
初田香成氏(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻特任助教)

・「租界都市・上海における近代的都市空間の形成―南京路を例に―」
菊池敏夫氏(神奈川大学付属高校教諭)

【コメント】
・西洋都市研究および都市行政・政策学の立場から
   羽貝正美氏(東京経済大学現代法学部教授)
# by rekigaku | 2011-10-16 10:29 | 歴史学会大会・総会 | Trackback
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